弱虫な俺。



「父さん…いいから。帰ろう?」




今にも医者を殴りかかっている父さんをなだめた。




「でも…暁兎…」



俺は軽く首を振った。




「後日、俺が詳しい話を聞きにきます。今日は早く家族に伝えたいんで帰ってもいいですか?」



医者は頷くしかできない状況だった。



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