Love×Lovers~秘密の婚約者~
『よぉ、西園寺。俺がお前の婚約者だ。よろしく。』
いやいや、“よろしく。”じゃなくて!!
「何で玲羅先生なんですか?!」
取り乱している私とは対照的に、落ち着いている玲羅先生。
『詳しくは食事の後話そう。そろそろご両親が来るぞ。』
ご両親と言う言葉に、一気に変わる私。
こんな自分、本当に嫌だわ。
玲羅先生の正面の椅子に座り、両親が来るのを待つ。
私は篠原先生からの電話を思い出した。
篠原先生は、このことを想定したんだ。
私と同時に、玲羅先生まで休みだったから・・・
うわー、すごい。
なんて考えていたら、すっかり落ち着いた私。
学校生活どうするんだろう、とか
理事長夫人になるのかなぁ、とか考えていた。