Love×Lovers~秘密の婚約者~
生徒間での寮の行き来も10:00で禁止されてるのに。
とっくに10:00過ぎてるし、来るのが先生だなんて。
バレたらどうする気なのよ・・・
先生だけじゃなくて、私も危ないじゃん。
コンコン、とドアをノックする音がした。
来るのはやっ!!
教員寮からここまでが一番遠いはずなのに。
あ、玲羅先生は寮じゃないんだっけ。
ちゃんと実家に住んでるんだった・・・
実家からここまでなら、学校より近い。
ドアを開けると、肩を揺らした玲羅先生が立っていた。
「は・・・走って来たんですか?!」
『あぁ、まぁな。大丈夫か?』
本気で焦ってる顔がおかしくて、可愛くて。
「どうぞ。紅茶でもいれますよ。」
部屋に上げていた。