Love×Lovers~秘密の婚約者~
ルームライトに反射して、キラキラ輝く。
私はゴールドの指輪を先生の右手薬指にはめた。
色は違うけど、同じ輝きが目に入る。
指輪に見入る私に、先生が言った。
『明後日、土曜だろう?どこかへ出かけないか??』
それってデートだよね?
明日、学校あるのかぁ・・・
「いいよ。明日、届け出しなきゃね。」
『お前の担任、篠原先生か。・・・厄介だな。』
玲羅先生は顔をしかめた。
何?なにかあるの・・・?
『実はな・・・俺の前の婚約者、篠原先生なんだ。』
え・・・
『顔合わせはしてないが、互いに名前は知っていたから・・・』
「私、どうしたらいいの・・・?」
玲羅先生はそっと頭を撫でてくれた。