東京の夕日
「アイスコーヒーだけで!」


日曜日のファーストフードの中で
一際大きな声が聞こえた。


美紀だ。


私は思わず
来ちゃった…と思った。

自分で呼んだのだけど。

摘むように食欲の無い口にバーガーを運びながら、美紀に昨日あった事を話した。

結城と別れた事。
結城とは2年付き合っていた事。
今日、本当は二人で海に行く予定だった事。

美紀は必要以上に大きな声で頷きながら聞いていた。



「結城君てさぁ浮気してたんだよ。」


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