スキ、だけどキライ


「あっそ」

『話はそれだけ?』


むかつくむかつくむかつく!!!
いっつもいっつもカンケーねえじゃんばっかじゃんか!!

「スキな子いるんでしょ?それならそう言えばいいじゃん」


『ああ、いるよ。それが何か?』

「その子を甲子園に連れて行きたいから頑張ってんだ。ヒューヒュー」


あたしがちゃかすと、キッと睨んだ颯太。そして次の瞬間‥



チュッ



『俺が連れていきたいのは、お前だ』



何が起こったのかすぐに理解できなかった。


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