スキ、だけどキライ
「お母さんから。カレーライス」
目を合わさずにカレーを渡す。
『マジ?こりゃ明日勝たなきゃな。上がってけよ、今西条帰ったとこだから』
「ん」
颯太が風邪でぶっ倒れてたとき以来だなっ‥ここ来るの。
そう思いながらソファーに座る。
「肩痛いでしょ?」
『別に』
「なんで嘘つくの?こんなにパンパンなのに」
颯太の右肩は限界を通り越していた。
疲労が見え見えだし
「ここ寝転がって」
無理矢理寝かせて肩をマッサージしてやる。昔、宏ちゃんによくやっていたから馴れてるし。