【短編】恋多き男くんっ
あたし……。
今までどうやって蓮くんと接してたんだっけ?
すると蓮くんは頬杖をつきながら、笑った。
「寝不足かぁ?」
「そーかもね」
こんな感じだった?
心の中で問いかけていると、蓮くんは思い出したように手を叩いた。
「そういえばさ!俺好きな人できたかも」
「もぉ?早過ぎー」
溜め息をつきながらあたしは蓮くんを睨んだ。
そうだ。
こんな感じだ。
なーんだ案外普通にできるじゃん。