キミにサヨナラをする。



「ゆ……手紙っ……がっこ……ある、から……っ」


「手紙!?うん、わかった…っ読むよ!」




「ありがと………ゆぅ。」


心愛は、笑った。




「大好き………向こうで、待ってる……………」



そういって、心愛は目を閉じた。


ピー‥


「心愛…?」




返事は、ない。



返事の代わりに、


ピーという機械音だけが病室に響く。






この日、



“浅海心愛”



という存在は、






この世から







消えた―…










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