キミにサヨナラをする。



「…こ、心愛……?」


「……私っ、先帰るね‥?」

ダッ



「ここ!!…っ、優チャン、あとで話あるから!」


ヒロは、心愛を追いかけて走っていった。




俺は、心愛もヒロも、追いかけられなかった。
足が動かなかった。



「ゆ…優志……」




俺は、呆然とただ、その場に立ち尽くしていた。










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