キミにサヨナラをする。



どんっ


心愛が俺を、押した。

俺は倒れた。



「……な、なんでそんなこと言うの?ゆぅは……ゆぅは自分勝手だよ…私の気持ち考えないで、悠希はやめとけみたいなこと言うし、お前は俺の妹だからって言うし……もう、わけわかんないよ!!」



俺は、なにも言えなくてうつむいた。




「ゆぅには、わかんないよね……?好きな人に、『お前は妹だ』って言われる苦しさが!!!」


俺はばっと顔をあげると、心愛は泣いていた。でも、笑っていた……




そして、走っていってしまった。




「心愛!!」










.
< 40 / 121 >

この作品をシェア

pagetop