キミにサヨナラをする。



「………!!」



心愛が、ヒロに抱きついた。



ヒロはもっとおどおどしていて、顔は真っ赤だった。




「…悠希、キスして……」


心愛が、そう呟いた。




「え……ここ?」





「キス、して……?」



心愛が、涙目で上目遣いで言った。


するとヒロは、我慢がきかなくなったかのように、心愛を抱きしめ…




一瞬、触れるだけのキスをした。







「んっ……ゆーき、」

心愛は、顔を真っ赤にさせ、とろーんとした目をしていた。



「ここ……好きだ。」



ヒロは、愛しそうに心愛の頬を撫でた。





俺は、心臓が痛くて痛くて、死にそうだった。










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