キミにサヨナラをする。



―――…


がちゃっ、ばたん




「え、ゆぅ?!」



俺は、心愛を引っ張ったまま体も拭かずに、心愛の部屋へあがった。





「お、お母さん!!」


「心愛の母さんは、父さんと日帰り旅行だってさ。さっき電話きたんだ。」




「…!!嘘ついたの?」



「うん。」


俺は心愛のほうも見ずにかいだんをのぼる。





「さいってぇ……!」



「どっちが?」





そう言うと、心愛は黙った。



そして俺たちは、心愛の部屋に着いた。










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