キミにサヨナラをする。



「………」



「いいのよ、別に反対するわけじゃないから。優ちゃんの本音を聞かせてちょうだい。」





「……俺は、心愛のことを、世界で一番愛しています。」



そんなこと、俺に言う資格ないけど……

でも、愛してる。
その気持ちは本当なんだ。




「そっか…。心愛も、こんなイケメンに好かれて幸せねっ♪」

心愛の母さんが、楽しそうに笑った。


その顔は、俺の大好きな心愛の笑みにそっくりだった…。




そして同時に、心愛の笑顔を見たくなった。


会いたい…。




視界が涙で滲む。


泣いてばっかだ、俺……



弱くなったな……。



「それでね、心愛の話に戻るけど……」


俺は、涙を拭いまっすぐに心愛の母さんをみた。










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