キミにサヨナラをする。



武内優志様。


元気ですか?

私はちょっと…いやかなり?
元気じゃないみたいです。



ゆぅが、泣いてないかな?
って思って、この手紙を残しときました☆


ゆぅ、あなたは私を無理矢理抱いたよね。
私が悠希を逃げ場にしてたから、怒ったのかな?


でも、私…
ゆぅに抱かれたとき、愛を感じたんだ。

自意識過剰だって、ゆぅは笑うかもしれないけど…


あのとき、ゆぅは少しでも私を愛してくれていませんでしたか?



そうだったら、どんなに嬉しいか。




ねぇ、ゆぅ…私ね、死んじゃうかもしれない。


…最近ね、記憶がなくなっていくの。

「なにをしようとしていたか」とか、そんな些細なことなんだけどね。



でも、きっとだんだん忘れてく。




悠希のことみ、はーちゃんのことも、お母さんのことも、お父さんのことも…………




ゆぅのことも。





「………!!」


俺は泣いていた。

「…っ、字がよめねぇよ…」



涙を拭い、もう一度手紙をよんだ




手紙は、二枚目にいっていた。










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