キミにサヨナラをする。
Ⅲ
雫。
‐‐‐*心愛*‐‐‐
悠希…と、ゆぅさんが出て行ってからもう一時間くらいたった。
ゆぅさん…
私の幼なじみだったんだ。
忘れちゃうなんて、失礼だよね…
なんで私は忘れちゃうんだろう?
なんで、きっと大切だった人のことをおぼえててあげられないんだろう。
なんで私が病気なの?
他の人でも…いいじゃない。
そう考えてる、自分がいた…。
そんな自分がイヤになって、涙がこみ上げてきた。
がら…
すると、ゆぅさんが入ってきた。
「……心愛…?」
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