キミにサヨナラをする。
どきん…、
『心愛』
ゆぅさんの声は優しくて、甘くて
そんな声で私の名前を呼ばれると、体中がかーっと熱くなる。
「心愛…、どうした?」
「え……」
あ、私泣いてたんだ。
「なんでもないんですっ!目にゴミが入っただけなんで…」
私がそう答えると、ゆぅさんはこつん、とおでこを私のおでこにあわせてつぶやいた。
「嘘つくなよ……」
どきん、どきん…
なんだろう。
ゆぅさんといると、緊張して、胸が苦しくなる。
なのに、それが心地いい…。
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