四季恋 * -シキコイ-
「夏目く〜ん、私たちと一緒にお茶しません?」
でた!
藍斗親衛隊会長、
城崎麗子!
こいつはうちの町一番のお嬢様!
藍斗のことが好きみたい。
「ごめん、俺こいつと遊ぶから」
藍斗は表情を変えずに言った。
「あら…小宮山さんじゃありませんか。いたんですの?相変わらず汚らしい子ですわねぇ?お風呂、入ってらっしゃるのかしら?」
クスクスクス…
「やだぁ、麗子様ぁ、言い過ぎですわよ〜」
「そうですわ、本当のこと言っちゃったらかわいそうですわぁ♪」
麗子の金魚のフンが、クスクスと笑う。
クスクスクス…
「臭かった?ごめんね、でもあんたらの甘ったるいにおいも十分臭いけどなあ?」
「「「なっ…!」」」
「あはは!うん、やっぱこみや最高♪」
「?」
藍斗は、うちの手を握って外に出て行った。
その間も大爆笑していた。
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