四季恋 * -シキコイ-
―――‥
次の日、
いつも朝迎えに来てくれてた藍斗は、迎えに来なかった。
学校にいくと、麗子と話してた。
ずきんっ‥
なにあいつ。
うちのことが好きって言ったくせに、フったらすぐほかの女?
うちと藍斗の関係って、そんなもんだったの?
「藍斗っ!あんたなにその態度!?むかつくんだけどっ!藍斗はうちのことが好きなんでしょ?!なんで麗子と話してるんだよ!!」
しーん‥
「…こみや、それって告白?」
藍斗は、にやにやしながらうちを見てくる。
「なななっ、そ、そんなわけないでしょおっ!?」
「でもそれ、俺と城崎が話すことに嫉妬してるみたいだし、“私のことだけ見て”って言ってるようなもんだよ?」
「……っ」
藍斗は、にやにやしながらうちに近づいてきた。
そして、耳元でささやいた。
「こみや、俺のこと好きなんでしょ?」
どきっ‥どきん、どきん
なんでうち、こんなにドキドキしてるんだ?
なんで、藍斗が笑ってくれてることが、こんなに嬉しいんだ?
―‥うちは、
藍斗が好き…?
.