四季恋 * -シキコイ-
―――‥
「翔貴くん!!」
「‥秋穂さん……」
翔貴くんは、ちょうどガソリンスタンドから出てきたところだった。
「翔貴くん…私「やです!!」」
「え……」
私が言おうとしたら、翔貴くんに遮られた。
「俺、絶対秋穂さんと別れませんから!!やっと…やっと付き合えたのに!」
翔貴くんは、泣きそうな顔をしていた。
どうしよう、すごい愛しい…
「翔貴くん……」
ちゅ‥
「‥え……え!?」
翔貴くんは、真っ赤な顔をして焦っていた。
私が、翔貴くんの唇にキスをしたから。
「翔貴くん…好きです。ごめんね、周りの目が気になって、自分の気持ちに素直になれなかった。あなたが好き。」
ぎゅ…
翔貴くんが、私を抱きしめてきた
「よかった…俺、さっき秋穂さんがなにも言ってこないから、不安で…。俺が年下だから、相手にされてないのかと思って…俺……」
翔貴くんの声は、ふるえていた。
「不安にさせて、ごめん…好きだよ。好き……」
「秋穂さん…秋穂さん……好き。大好き…。」
そう言って、翔貴くんは私にキスをした。
甘い、甘いキス……
何度も、何度も繰り返した。
『愛してる…』
――――…
季節は、秋。
ここに一つ、
ロマンチックな恋が、
花開く―‥
秋恋 * -アキコイ-
fin*〜