ずっと…
「よかったじゃん!そいつ絶対小春に惚れてるね!」

私が小春の髪をクシャクシャにしながらいうと

小春はニヤけながら

「絶対そうだし!だって小春に髪切ったんだ?
可愛いじゃんって言ってきたの~!」

と自慢げだった。

あんなに長かった髪を

好きな人の一言で

切ってしまう勇気は

きっと私にはない。

いつの間にか

HRは終わっていて

みんなが帰り始めた。

「希美、うちらも帰ろっか~!」

幸せモード全開の

小春に手を引っ張られな
がら教室を出ると

1人の男子に声を

掛けられた。

「お前さぁ、青葉希美だよね?」

なんだよコイツ明らかに
チャラ男じゃん!

「そうだけど!アンタ誰よ!」

苦手なタイプと察知した
私はしかめっ面で

言い返した。

「あ~っ!来弥くんだ!
超久々じゃん!」

といきなり小春が

チャラ男に抱き付いた。
「うおぅ!小春っちじゃん!相変わらず可愛いなーお前はっ!」

えっ!小春の友達なの?

私見た事ないし!

と思っていると

いきなり自己紹介を

初めてきた。

「悪りぃ!急に話しかけたりして。俺の名前は
神崎来弥。2年だよ!
ちなみにB型です!
よろしく~っ」

やばい。先輩だったんだ…。
と思いながら私も

自己紹介を始めた。

「さっきはタメ語聞いてすみません。先輩って知らなくて、私は青葉希美希美って呼んで下さい。あぁちなみにA型です。」

「小春もする~!滝川小春ちゃんです!んでね、小春はもうすぐ涼くんと結婚するの~」

そんな小春に対して

「小春っちは可愛いから絶対結婚できるし~!
来弥くんが補償してやろう!」

と言いながら

小春のホッペをプニプニ
する姿は外見からは

考えられない

優しさを感じた。

「久々に学校きたから
話かけてみただけ!
じゃーな!気をつけて帰れよ~!」

そう言って

神崎来弥は

どこかに行ってしまった。
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