ずっと…

これが恋?

「いや~来弥くんは相変わらずイケメンだわっ!小春のタイプ!でも涼くんがいる私には無理なのよね~。だからお兄ちゃんにしよーっと!」

また意味が分からない

事を言っているなーなん
て思っていた。

「…ねぇ希美!聞いてんのか!さっきからボーッとしちゃってさぁ!
もしかして希美…
恋しちゃったのか?」

ふと我にかえった。

小春がニヤニヤしながら
肩をつついてくる。

「はぁ!違う違う!あんなチャラ男苦手分野だし!!顔だけよくてもだめだし~。」

私は慌てて否定した。

でもなぜか

ドキドキしていた。

「なんだ~。つまんない~。もうすぐ夏休みじゃんか!彼氏いなかったら花火大会も面白くないじゃん」

小春がため息をつく。

「小春はすぐできるしいいじゃん!それに涼くんがいるんじゃん?笑」

確かになと思いながら

私もため息がでた。

小春は入学時点から

かなり人気があった。

なのに

彼氏入りません宣言や

涼くんしか愛せません
宣言

をしたせいで

最近ではもう男子が

諦めに入っている。

私はと言うと

小春にフラれた男子たち
が流れ込んできて

希美でもいいや~

みたいなノリの告白。

ふざけんなっていいたい。

「そうだよ~。小春には涼くんがいるし~。
でも希美は彼氏を作るんだ!小春が応援してやろう!」

かなり自信に満ち溢れた
顔つきでうなずいてきた。

その熱気に圧倒されて

いつの間にか私は

「…ありがとう!なら
来弥くんのアド教えてくれないかな?」

なんて事を

言ってしまった。笑

「希美~!小春に隠し事をするな~!恋する乙女を小春は全力で応援します。」

おっきな目をキラキラ

させながら私を見つめて
きた。

そろそろ小春の家に到着。

いつもは寄って帰るけど
今日はすぐにかえる事に
した。

「バイバイ!来弥くんのアド送っておくね!」

「うん!よろしくねっ!
じゃあね」

そういって

私たちは別れ

私は1人自宅まで

ゆっくり歩いた。
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