雪に埋もれた境界線
「では、半田はどうだ?」
「私も鶴岡と同じで自室に戻った後は、一人でテレビを見ていました。その後、シャワーを浴び、寝たのは多分、午前十二時を過ぎていたかと思います。そして鶴岡と同じ、午前五時過ぎに起き、私も六時にはキッチンへ向かいました」
「半田もアリバイがないということか。では候補者達の皆様にもアリバイを訊かせて頂きます。まず石川陸さん、あなたはどうですか?」
「私は、昨夜サロンで他の候補者達と過ごした後、午後十一時くらいには部屋へ戻りました。シャワーを浴びるとすぐ寝てしまいましたので、ハッキリと時間は分かりませんが、起きたのは午前七時半です。アラームをセットしていましたから。その後、すぐ久代ちゃんが部屋に訪ねてきたので、一緒に食堂へ向かいました」
「そうですか。では木梨勇作さん、あなたはどうですか?」
アリバイのない陸を疑うことは一切云わず、磯崎は視線を木梨に移した。
「私も鶴岡と同じで自室に戻った後は、一人でテレビを見ていました。その後、シャワーを浴び、寝たのは多分、午前十二時を過ぎていたかと思います。そして鶴岡と同じ、午前五時過ぎに起き、私も六時にはキッチンへ向かいました」
「半田もアリバイがないということか。では候補者達の皆様にもアリバイを訊かせて頂きます。まず石川陸さん、あなたはどうですか?」
「私は、昨夜サロンで他の候補者達と過ごした後、午後十一時くらいには部屋へ戻りました。シャワーを浴びるとすぐ寝てしまいましたので、ハッキリと時間は分かりませんが、起きたのは午前七時半です。アラームをセットしていましたから。その後、すぐ久代ちゃんが部屋に訪ねてきたので、一緒に食堂へ向かいました」
「そうですか。では木梨勇作さん、あなたはどうですか?」
アリバイのない陸を疑うことは一切云わず、磯崎は視線を木梨に移した。