春陽

千理がふと腕時計に目をやると、時刻は8時を回っていた。

今から帰宅すれば9時は過ぎるだろう。

思った以上にかかったらしい、遅くなってしまった。


(あの子、鍵持ってどうしたかな…かえって悪い事したな)


心配になりつつも電車に乗った。


(取りあえず駅に着いたら飛ばそう)


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