春陽

千理は坂木駅に着くと、駐輪場まで一気に駆け下りると自転車に飛び乗った。


9時を回っている。


(もしかしたら鍵だけ置いてあったりして…)


変な不安を抱きながら千理は急いで家に向かった。


アパートの駐輪場に自転車を置くと、急いで三階までかけ上がった。


玄関で見たのは…


小さくうずくまる…優里だった。


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