春陽
千理の部屋の間取りは割と広く、中は整頓されていて清潔感があった。
「居間の机の所で待っててね」
千理はそう言うと、別の部屋に行って着替えてからお茶を淹れ始めた。
優里は整えられた部屋と、ヤカンでお湯を沸かす音に安らぎを思い出したからか、
急に力が抜けるのを感じた。
「入るよ~、えっとミルクティで良かった?」
千理が2つ分のミルクティを用意して部屋に行くと…
優里は机に突っ伏して眠りこけていた。