春陽

居間で軽く千理が夕食を取っていると、携帯が鳴った。

~♪~♪

(誰だろう?)

見ると知らない番号だ。

千理はためらわずに、声を低めにして出た。

「もしもし…」

すると、

「………私だ」ガチャ

と聞こえて突然切れた。


訳の分からぬままツーツーなる携帯を片手に呆然する千理。


携帯を閉じ釈然としないながらもまた食事を始めた。

あとサンドイッチ一口ほどだ。


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