春陽

「えっ…あっ!」

言ったが遅く、電話は切れていた。

「もー。。」


間もなくフェード調の緑のメールランプが光る。


(知らんアドレスだな…ん!?)



『急にすみませんでした。

外せない用事が出来てしまい、代わって貰う事を謝ります。


引き継ぎの詳細は書類を渡してくれる綾瀬さんに聞いて下さい。



小林優秀 』



「あいつ、アドレスまで…」


苦笑しながら携帯を閉じ、今度こそ千理は食事を終えた。


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