春陽

食事を終えて、食器とスーツの片付けを済ませる頃にはもう11時を回っていた。

そろそろ起きる頃かと、優里の眠っている寝室へ様子を見に行く。


部屋の灯りは暗く、起きている気配は無い。

(よっぽど疲れているのか…今日は居間で寝るか)


寝室からタオルケットを持って部屋から出ようとした途端、優里の様子が変わり始めた。


「う…ん…うぅー…やっ…うー」


何やら酷くうなされている。

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