春陽

気付いて時計を見ればもう3時半になっていた。

相当な間、泣いて、また話しをしたらしい。

「もう遅い…と言うか早朝だけど、家まで送るよ。まだ暗いから」

「あ…すみません」

またぺこりと頭を下げる優里の頭を撫でながら千理は言った。

「ふっ、全然気にしないでいいよ」


簡単に支度を済ませて家を出ると、短い早朝ドライブが始まった。

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