春陽


日が傾き初め、気温が下がり始める頃、


優里は洗濯物を取り込み片付けをしていた

母がいない間は優里が必然的に全ての家事をこなしている。


いつもならこんな夕陽を浴びたら、気分は沈みやすくなるのだが


今日はそこまで沈まなかった。


優里の外着と、兄・竜也の外着を用意していたから。


優里は夕陽を浴びて、久しぶりのお出掛けと、動物園に思いを馳せた。




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