春陽
「えーっと、ガン?迫力のある名前の鳥ですね…渡り鳥って書いてある」
「あぁ…V字編隊を組んで群れで渡りをするんだ。V字を組むと風の抵抗が減って、あんまり力を使わずに済むんだってさ」
「へー!凄い!誰かから教わった訳でも無いのに…」
「そんなんならオオカバマダラも凄いぞ。蝶なのに、ヒマラヤ山脈を超える3000キロの旅をするんだから」
「え、蝶なのに?それは凄い力強さです!」
そんなノリで2人の会話は弾み、
動物を見ては話し、また次の動物を見ては話しを繰り返して…
気付いて時計を見ればもうお昼の時間になっていた。