春陽
「もうお昼か、ご飯食べるか」
「はい、お腹空きました!」
園内のレストランに入り、ひと段落。
簡単な食事を済ませ、食後に運ばれるお茶に優里と千理は微笑んだ。
笑ってはいるが、疲労の色を隠せない優里に気づいた千理。
普段の緊張がそうさせるのか、顔色も良くない。
「少し疲れた?お茶飲みながら会いに行きたい動物ベスト3を決めといて。
ちょっと御手洗いに行ってくるから」
「あっ、はい」
気遣ってくれる千理に感謝しながら、優里は後どの動物に会いたいか考えていた。