春陽

そうして兄・竜也の気が収まるまで話を聞き終える頃には既に2時を過ぎていた。

それからベッドへ直行し、そのまま寝たのであった。

そんな日はもう千理と遊びに行った夜からずっと続いている。


緊張のせいか、痛む体を引きづりベッドから出る。


学校へ行く支度を済ませ、竜也の食事を準備し終えると、優里はそっと家を出た。


外の冷たく…刺すような空気が

今の優里には心地よかった。

(心の痛みより…体の痛みの方がマシ…かな…。)

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