春陽
シャワーを浴びる音が部屋に響く。シャンプーの香りがする。
千理は一瞬ドキドキしたが、すぐに邪念を振り払った。
相手はまだ中学生なのだ。ただ助けたい一心で自分はここまでするのだ…
とまるで自分に言い聞かせるように心の中だけで言う。
やましい事はないがやましい事をしている気になる。
(これが少女と女性の違いなのだな…)と改めてアホな事に感服する。
なかなかどうも難しい。
それとは別に優里の様子が気になった。。
また…ケガしたのか…
震え方がどれだけ怯えているかを表している。