春陽

「あ、じゃあ…水族館に…行ってみたいです…」

おずおずと言い出す優里。

「いいよ。行こうか、水族館」

千理はそう言うと頭にまたポンポンと手を置いた。


優里は申し訳無さそうだが、明るい笑顔で答える。


「ありがとうございます…!」


問題はきっと山積みで、到底2人ではすぐに解決出来ない物だと分かっていたからこそ

今この瞬間の安らぎを大切にしたいと2人は心底思うのだった。



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