春陽
「向井、もしかして中学生と付き合ってんのか?」
優秀は若干心配そうに、でも真剣に聞く。
「ん?いや、そうじゃないけど。…ん、そっか、ありがとう」
あやふやな応えにますます頭の中の整理がつかない優秀。だが、まぁいいかと言うように軽いため息をつきながら
「なんだよそれー。ま、良いけど明日遅れんなよ」
と冗談混じりに言った。
「お前に言われたか無いわ(笑」
と、クスクス笑いながら千理はオフィスを後にした。
一方、残った優秀の方は…
「中学生とかー…やるなぁ…」
とまだ勘違いしたままだった。