春陽

「どうする?社食?それとも外?」

千理が聞くと優秀はすぐに答えた。

「もちろん社食。んでかけそば」


社員食堂て一番安い食事だ。お値段何と150円。


「ほー、気分?」

食堂で食券を買いながら聞く。

「いや、いつもこれ」

苦笑しながら優秀は言う。


「何か倹約してんのか?稼ぎ少ない訳じゃ無いだろうに」


「ちょっと…な」

言い出し辛そうな優秀を見て…千理は何も言わずに何枚か食券を買った。



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