三角定規⊿完~幼馴染とクラスメートの三角関係~
そっか…。

わたし、孝太が好きなんだ。


今さら気付いてバカみたい。

でも…


「ごめんなさい!

わたし、前まで…知哉のこと好きだったけど
今、他に好きな人ができました。

だから…」






「ストップ!

もういい。

その代わり、教えてくれないか?」


知哉はわたしの言葉を遮って言う。


「え…?」

「お前が、今好きな奴…。」


微笑みながら知哉はいう。


その質問に、わたしはにっこり笑って答えた。


「ソイツは、

同じクラスで、バカで
よくケンカして──

でも、そんな中にも
色々優しさがあって…

わたしもなかなか気持ちに気付けなくって…

アイツに【好き】って言われて、隣から居なくなっても気付かなくって…。

でも、知哉が横にいて
やっと気付いた。

いつでもどこでも、わたしはアイツのことを考えてるの。
わたしが
すきなのは──


バカやってても、一番にわたしのことを考えてくれる
水瀬孝太って人です!」



そう。

はっきりしたから──

伝えるんだ。


もう嫌われたかもだけど…


それでも伝えなきゃいけないから。








これは、伝えないといけないことだから…―――





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