三角定規⊿完~幼馴染とクラスメートの三角関係~
───帰り道


「ねぇ。」

わたしは、隣でお茶を飲みながら歩く孝太に話しかける。


「孝太っていつからわたしのこと、好きだったの?」


「ブッ」



わたしの質問に、孝太はお茶を吹き出しむせる。



「うわっ
きったなぁ…

何やってんのよ?」


わたしは一歩だけ孝太から離れる。



孝太は、未だにむせていた。



「ゲホッ

お前なぁ…

そーゆーこと聞くか?普通。」



孝太は、変な物を見るような目で見てくる。




「だって
わたしの時は知ってるのに、孝太の時は知らないなんて不公平じゃん!」



わたしが説明するように言うと(これは屁理屈とも言う)


「初めて、お前を見たときからだよ!」

と、孝太は投げやりに言った。


「初めて?」

「あぁ。

もういーだろ!」


孝太はプイッと横を向く。

もしかして…──

「照れてる?」

「うっせぇ!」


わたしがひょこっと顔を覗き込むと慌てて逸らす。



可愛いなぁ♪






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