三角定規⊿完~幼馴染とクラスメートの三角関係~
「その時は
まだ入学したばっかで

俺はそんとき授業で必要な三角定規を忘れてさ。」




三角定規!?



「プッ
ドージ!」

なんか面白く、つい吹き出してしまった。

「うっせぇ!

黙って聞いてろ!」



孝太は顔を真っ赤にし、ムキになる。

あはっ


「んでさ

困ってたら一人の奴が、俺に『どーしたの?』って話しかけてきてさ

それで、事情話したら『じゃあわたしの貸してあげるね!』って言って
俺に貸してくれたんだ。」


そのときの事を思い出すように、一言一言かみ締めながら話す。



「へぇー。

で、それがどうかしたの?」


わたしが言うと、孝太は気の抜けたような顔をした。


「だからー
それがお前だっつってんの!」




ふーん…わたしかぁ…

って

「えぇ!?」


わたしは目を丸くし、孝太を見つめる。







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