双の月(そうのつき)


「この子、利一の子じゃない。
レイプされたときの子だった…」






利一は、固まった。



そして泣いた。



キレた
怒った。





全てあたしの
嘘が原因なのに。




あたしは、
最低の女だった。






愛される価値すらない。


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