双の月(そうのつき)
毎朝一緒に登校する。
「利一~?
そろそろ学校~い~く…で…
って
てんめ~!!
ほってくぞこら!!!」
あたしは、眉間にしわを寄せ怒鳴り散らした。
利一は、一度トイレに行き
顔を洗い部屋に帰り…
また寝ていた。
あたしの頭のなかで
音を立てて
何かが切れた。
利一はびっくりして
"びく"
として起きた。
「悪り!!!
寝ちゃってもた!!
急ぐから待って!!」
"しゃぁなし"で
待ってた。