秘密の彼氏


「き、岸上さん、引いちゃい..まし、た??」


「あっ、ち、違う違う!!」


...大当たりだよ。



「ははっ、ダサすぎですよね」


苦笑いして、拭石は再びメガネをかけようとした。


「あ。あっ、だめ!!!」


必死でメガネをかける事を阻止するあたし。



「...へ?」



「あ、あの、その~。そのメガネ、汚れてるしっ..」



あはは、とごまかしてメガネを強引に取ったあたし。
まさか、「メガネを外してたほうがイケメンだから」なんて言えないし。


「あ、そ、そうですね..」


「うんっ。」





「・・・・」

「・・・・」



あれ。
何この沈黙。
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