秘密の彼氏
理想の王子様
―――――・・・
「お、おおじゃましま、すっ...」
「あ、誰もしないから大丈夫だよ?」
靴を脱ぎながら「どうぞ」と言った
「だ、誰もいないんですか?」
「うん。あたし,高校と家遠くてさ。電車のっても30分かかるからここのアパートに一人暮らし。」
「そっ、そうなんですか...」
...拭石って顔に出やすいタイプなんだ・・・。
そりゃ、思春期の男子と女子が一つ屋根の下にいたら...ね。
そんな拭石の顔は真っ赤だった...
「こっちー。」
少し散らかってる部屋を簡単に整頓してから拭石を呼んだ。
「あっ、はい....」
そう言って、部屋の隅にちょこんと肩をかがめて立っている。
まずは、拭石の大切な大切な顔の手当てだよね...
「薬箱どこだっけー...あ!あったぁ!」