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『なぁ、

 スーパーよりさ、

 コンビニここの近くにあるの知らねぇの?』



ピタッと
立ち止まるあたし。

知ってるし

そんなの

何もなかったら
コンビニ行くに決まってるじゃん


キッと睨みつける
あたしを見て、
佐伯くんは唇を尖がらせた。



『俺さ!

 今からコンビニ行くんだけど!

 篠原 一緒に行かねぇ?』




佐伯くんは
歯を見せてニカッと笑う。

・・・嘘だ



だって、
財布持ってないじゃん

手ぶらじゃん・・・



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