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お母さんだ。



ボタンを押して、
電話に出る。


『はい?』


『アンタ ドレッシング一つに

 何十分かかってんのよ!

 もうご飯できちゃったわよ!?

 早く帰ってきなさい!』




お母さんは
言うだけ言って、
あたしが
ワケを話す前に
さっさと電話を
きってしまった。


会話がもれていたらしく
佐伯くんが
あたしの目を見て
にっこり笑っている。



『急がなきゃいけないんだろ?

 コンビニ行こうぜ』





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