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寝たふりを
するように、
顔をうずくめて
誰とも話さないように
大人しくしていた。


寂しい

そんなこと思ったの
いつぶりだろう。


だって
いつだって
あたしの周りには、
香奈と和泉と萌がいた。


独りって
こういうことなんだ。


こんな気持ちになるなら
学校なんて
こなかったら良かった。


少し眠くなってきたとき
廊下から
聞きなれた笑い声が
聞こえてきた。


大きい音をたてて
教室の扉が開く。





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