name

『あ、香奈たち

 おはよー』


 
「  香奈  」




その名前が聞こえて
あたしの耳が
異常に敏感に反応する。


そっと顔を上げると
扉の前に
香奈と和泉と萌が立ってて。


・・・来た・・・。




『ねーねー萌ぇ

 あとで職員室ついてきてっ』


『うん?いいけど。』




萌と会話をしながら
あたしの斜め後ろの席に
腰を下ろす和泉。


最悪だ


そうだ
あたし和泉と席近かったんだ


気まずすぎでしょ・・・


なんとなくボーッと
和泉を見ていると
目がパチンと合ってしまった。










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