name

『いこっ 香奈。

加菜には何言っても

ダメだって!』


『え…』



香奈はチラッとあたしを
盗み見た。


行くの?

あたしの話

聞いてくれないんだ?

家へ帰ろうと
歩いていく三人を、
めいっぱい睨んでやった















『っ…大っ嫌いだ…』









溢れる涙を


止めることは
できなかった。





< 43 / 134 >

この作品をシェア

pagetop